2010年08月19日

我は昨日の我ならず

目下売り出し中の生物学者、福岡伸一さんの言葉によれば、生命の本質は動的平衡にあるらしい。

行く川の流れのように、絶えずしてしかも元の水に非ず。そこだけ見ていると同じように見えるのに、細胞レベルで見れば、一ヶ月(ここの知識は不確か)もすれば総入れ替え。まるで違うものになっている。

そんな話を思い出したのは、ふと写真立てに挟まっている我が子の写真が眼に留まったからです。

どうやら小学校低学年時分ですが、小柄なこともあってようやく幼児から小児になったくらいにしか見えません。もう10年以上も前の写真です。

それを見た瞬間、不思議なリアリティを感じ、その頃の声や動きを思い出していました。そして次の瞬間には、しかしもうその子は居ない、と思ったのです。

ここに写っているこの子はどこに行ってしまったのだろう、という思いに捉われたとき、福岡さんを思い出したという次第です。

RIMG0574もちろん当の娘は、今やますます元気に「青春」をしているようです。何時だって人は、今日只今を生きていることに変りはありません。

今朝はバス通勤、路地裏に芙蓉、百日紅など夏の花々がきれいでした。

konoinfo at 18:03│Comments(0)TrackBack(0)

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