2010年09月14日

さよなら東部会館

東京古書組合には、一つの本部会館と、四つの地区会館がありました。

と過去形になるのは、東西南北に一つずつあった地区会館のうち、東部地区会館が今年の7月で閉館したからです。

他の地区会館同様、40年以上の歴史を持つ会館でしたが、利用者、取扱高の減少で採算性の悪化に歯止めがかからず、新たな振興策も見いだせないまま、活動を終えています。

そして今日、その歴史に最後の幕が下りました。近隣の医療法人との間で成立した売買契約の、取り交わしが無事終了したのです。その立ち会いのため、朝一番で南千住に向かいました。

泪橋にほど近いこともあり、地の利に恵まれていたとはいえませんが、盛時には下町、城東地区の古書店が盛んな取引を交わした会館です。時世時節とはいえ、消えて行くものへの哀感を禁じ得ませんでした。

RIMG1108しかし残された三地区会館も、程度の差こそあれ、存続を賭け、さまざまな対策が求められています。更にそれを言うなら、本部会館だって同じこと。万全という保証はありません。

改めて考えるまでもなく、だからこその資産売却だったのでした。

konoinfo at 19:47│Comments(0)TrackBack(0)

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