2010年11月26日

久々、明古の夜

RIMG2020昼から古書会館。明治古典会は月末の特選市。近現代作家初版本の多くが署名入りという一口、約1500冊。豆本、限定本、挿絵本など賑やか。

最終発声(つまり一番の高値品)は、芳年の錦絵集『月百姿』。版画も昔から古本屋の守備範囲です。

全体に、昔のことを思えばずいぶんと相場が下がっていますが、今日はそれなりに活発に入札されていたような気がします。

電子書籍の時代になっても、いやむしろそうなるほどに、こうした明古らしい本が、再び見直されることになるだろうというのは、身贔屓な予測でしょうか。

以前、古書組合で開いたセミナーで、ある先生の述べられた「将来、図書館から書籍がなくなる」というご託宣も、それほど突飛なものと感じないほど、大きく状況は変遷しています。近い将来、本を集めるのは、博物館の仕事になるかもしれません。

そう考えたとき、古書業界の置くべき軸足は、経済ではなく文化であることを、改めて思い定める必要がありそうです。経済に貢献できる業界ではありません。しかし文化に資することは、これからも自分たちの努力次第です。

久しぶりに明古の仲間と夕食。神保町のうなぎ屋さん。一階の土間と二階の座敷、あわせても二十人入れば一杯という小さなお店へ六人で。時に書籍電子化の話もしながら、大方は他愛無い話で疲れを払いました。


konoinfo at 23:03│Comments(0)TrackBack(0)

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