2011年02月25日

久々明古、特選市

夜の今頃、9時も回ってようやく寒さが戻ってきたようです。暖かい一日でした。

一週空いて、今日は明治古典会特選市。さすがに面白い本が並んでいました。店主が特に目を惹かれたのは、開高健『あかでみあめらんこりあ』(私家版1951)。

20cmほどの枡形本、厚さ5ミリ程度でしょうか、専門家の手になる謄写本。整ったガリ版文字で書かれ、青いインクできれいに刷り上げられた本は、工芸品のようでした。

保存状態も良く、なかなか良い値段で落札されていましたが、ガリを切る筆耕料に換算すれば、決して高いとはいえないと、後になって感じました。

もう一点、興味を持ったのは蒲原有明『春鳥集』(本郷書院、明治38年)。紙はすっかりヤケて変色していますが、こちらも良い保存状態。

見返しに「和辻哲郎」と記名のある、ペン書きの識語が記されてありました。これをどう解釈するか。店主は、若き和辻が素直に感動を記したもののように見えました。

しかし、それが単なる落書きであったとしても、初版カバーつきであることに変わりはなく、店主あたりの手の届く価格ではありません。案の定、開高処女出版よりも高い落札価格でした。

市場が終わり、週末の組合雑務も終わったあと、同業3人と連れ立って食事。初めての蕎麦屋さんで、名を失念。次の機会があれば、ご紹介します。

konoinfo at 22:04│Comments(0)TrackBack(0)

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