2011年04月21日

売れて気づく

ネットからご注文をいただいて、本を取り出してきて、カバーに使われている写真を見たときに、「ああそうか」と迂闊にも気がつきました。

その本というのは『未来は既に始まつた』(ロベルト・ユンク、菊盛秀夫訳、文藝春秋新社、昭29)。写真は、地表から立ち上るキノコ雲の姿。

二十世紀が後半にさしかかろうという時代、様々な科学技術が世界を変えようとしている。その予兆を、アメリカ社会に飛び込んで捉えたルポルタージュです。

特に原子力に関する部分は、ウラン採掘を現代のゴールドラッシュになぞらえたり、ロス・アラモスに敷かれる厳重な緘口令で、無知のまま取り残される住民が、危険に遭遇するさまを描いたりしています。

これを入手したのは二年前。その折に一瞥して、データに入れてネットに上げて。そのまま今回のご注文まで、そんな本があることすら忘れていました。

ヤケたり、多少イタミもあったりして、決して美本とは言えませんが、充分読むに耐える状態。他に出している人もいないようでしたので、何かの資料に使う人がいればと考えたのです。

今ならまさにタイムリー。さすがに世間には具眼の士がおられます。それならばとアマゾンを調べてみたら、二点ほど出ていました。ただし小店が販売した価格の約五倍。

手に入れたのが今だったら、幾らの値をつけるかと、自問してみました。しかしやはり、同じ程度の本なら、同じ値段しかつけないだろうと結論し、気を安んじることが出来ました。

konoinfo at 19:28│Comments(0)TrackBack(0)

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