2011年06月28日

海賊の子孫

最近の読書は、一日のうち5分、10分という短い時間で読み継いでいくことが多くなっています。

色々目移りしていくうち、読みさして忘れてしまう本も沢山ありますが、これは多分、読み始めてから一月ほどもかかったのではないでしょうか、それでも読みとおすことができました。

『日本史の旅2・謎の日本海賊』(祥伝社NON BOOK、昭47)という一冊。奥付に「『ノン・ブック』とは」という刊行趣旨(昭45)が書かれています。「既成の価値に対する不安と疑い」「まさに”否定(ノン)”の時代」など、確かに時代色濃厚。

店主がこの本に目を留めたのは、その題材が瀬戸内海の海賊を扱ったもの、即ち我が姓に所縁のある話だからという事がありました。さらにその著者の一人が、奈良本辰也さんであったことも、興味を引かれた理由です。

今ではあまり見かけることがなくなった名ですが、当時は京にあって史学者としての知名度は全国区。著者略歴から辿ると本書刊行時59歳、改めて筋金入りのリベラリストであったのだと、あの頃の学生への接し方を思い出して感じます。

奈良本さんはまた、中学生の山田風太郎を教えた先生としても知られています。歴史から奇想を得る術は、このRIMG3551本にも随所に見られ、忍法帖の原点がそこにこそあるように伺われるのは、穿ち過ぎでしょうか。

わが祖先が、果たして栄光(?)の河野水軍と繋がるかどうかは、まったく定かではありません。しかし想像するのは勝手。そこにこの読書の、一番の楽しみがあったのでした。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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