2011年07月02日

間が良かった話

RIMG3554コンテナ倉庫の小さな一室を借りていて、震災以来、気になったまま見に行く機会がありませんでした。

ようやく今日、その時間が出来て、店で場所塞ぎになっている本を少しばかり縛って車に積み、出かけました。

晴れたり曇ったり。晴れると日差しで暑く、雲が出ると今にも降り出しそう。倉庫に着いたときは、良い具合に日が翳っています。これなら作業も楽。

倉庫の扉を開けました。天井までびっしりと段ボール箱。しかしこれらは、実は殆どが空箱です。

震災前、確か2月のことでした、貸倉庫会社から連絡があり、コンテナに傾きが生じているので吊り上げて土台を調整したい。ついては、出来れば一旦、中を空にして欲しい、と言います。

聞けば、重量の問題というよりは、破損などを気遣ってのことらしい。当方で手当てをするから、気にしないで作業して欲しいと伝えました。

返答したあと考えました。中の本を出して入れてなど、想像しただけで腰が痛くなります。そこで、隙間を空箱で埋めようと思いつき、実行したのです。

吊り上げ作業は大変だったようです。巨大なコンテナ、それも二段積み。余程大きなクレーンが使われたことでしょう。さて中身は無事だっただろうかと、案じないわけでもありませんでしたが、多少の被害は覚悟しておりました。

そこへあの大地震です。もし荷崩れを起こしていても、どちらが原因か分からないなと思いつつ、扉を開けたのです。詰め物が功を奏し、一つの荷崩れもありません。役目を終えた箱を片付け持って言った本を押し込み、帰ってきました。

何事も備えあれば憂いなし。偶然に過ぎなかったのですけれど。

konoinfo at 18:18│Comments(0)TrackBack(0)

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