2011年07月26日

市場の不思議

7月の洋書会当番も、今日が最後。先週に続いて荷が多く、なかなか楽をさせてもらえません。しかし会にとっては有難いこと。文句を言っては罰が当たります。

ましてや今日、最終回のお昼は恒例のうな重。出来高が上がらなければ、足が出てしまいます。店主もがんばって二口の仕分けをいたしました。

市場を運営していて不思議に思うことのひとつに、同じ傾向の出品がしばしば重なるということがあります。

今日の場合は店主の担当した二口。どちらもそれぞれ、平台三台分程度と似たような分量で、ひとつは第一次大戦後にドイツで出版された軍人政治家評伝や、戦史などを中心とした口。もうひとつは日本海軍の図書館旧蔵書を中心とした口。

じつはこの他にも、先週の続きの中世神学、哲学関係の口に対して、会員が「似たような口ですが」という持込がありました。

店主の仕分けた口について言いますと、海軍関係のほうは、ほぼ狙い通りに札が入り、まずは荷主にも納得してもらえる結果となったと思います。しかし戦間期ドイツ書のほうは、思ったような札が入りませんでした。

RIMG3667一枚も札が入らないことを「ボー」というのですが、何点かこのボーを出してしまいました。カール・フォン・ビューロウとか、ヒンデンブルクとか、モルトケとか、店主は面白いと思って仕分けたのですが、興味を持つ同業がいなかったというわけです。

荷主さんに了解をもらい、ボーになった本は来週、もう一度出品することにいたしました。他に荷が多すぎて、見落とした人もいたかもしれませんし、改めて見ると気分も違って、札を入れてみようということになるかもしれません。

今日なら無競争、2千円で買えた本が、次に出たときは何枚も札が入り、4千円でも買えない。そういうこともまた実際にしばしばあって、これもまた市場の不思議のひとつなのです。

konoinfo at 19:27│Comments(0)TrackBack(0)

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