2011年08月16日

暑い日の宅買い

RIMG3892「古い本が沢山あるので」というお電話に、日時を打ち合わせて今日の午後、伺いました。まずは下見というつもりで。

そのお電話で、リストされたらしい本の名を、いくつか挙げて下さったのですが、おかげで傾向はつかめました。要するに研究者でも、収集家でもない、(おそらく)裕福な実業人のご蔵書。

ご住所を伺うと案の定、高級住宅地です。どれくらい引き取る本の量があるかを確かめるため、暑い中を出かけました。念のため運送屋さんにも予め連絡。いざとなれば明日にでも運んでもらおうという算段です。

その一方で、もしかしたら案外量が少ないのではないかという予感もありました。そこで念のため、車の荷台を空にしてから向かいました。

着くと玄関に招じ入れられました。その畳敷き6畳ほどの間に、幾山か本が積み上げてあります。

「この家は取り壊しますので、ここに出した本はとにかく全部お引取りいただきたいのです」と告げられ、改めて見回しました。

まず運送屋さんの手配は必要なさそうです。といって、すべてを車に乗せるには決意が必要です。第一にこの暑さ、第二に玄関から表までの距離と石段。

しかし折角お伺いしたことですから、覚悟を決めて、評価額を申し上げました。柄の大きい、定価も高い本が多くあり、もう少し良い評価を期待されてもいたようですが、ご説明の上、納得していただきました。

さて大汗を掻いて車に積み込んだところ、ちょうど満載。本屋としては「沢山」とは言い難い量ですが、体の方は「充分に沢山」と言っておりました。

konoinfo at 19:08│Comments(0)TrackBack(0)

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