2011年08月28日

理解できない本

不思議な本でした。『314 : あなたが9+1=10倍輝く 三島由紀夫の仇討ちが始まる』(本多 清、毎日ワンズ、2004年)

タイトルからして意味不明、ただ著者が元楯の会会員とあるのに惹かれて、パラパラと目を通してみたのです。

初めの部分、三島の思い出を語ったところでは、興味深いエピソードが披露されています。しかし途中から、ほとんど「トンデモ本」の世界。

一種の数秘術でしょうか、森羅万象を数字に置き換え、宇宙の秘密を読み解くといった趣き。とても付いていけません。200円のラベルを貼って、表の均一台に出しました。

出したのは一週間ほど前で、昨日、それが売れました。お買い上げになったのは、ご家族に見つからないように本を運び込むという、例の男性。

ワケの分からない本ではありますが、三島が大の蟹嫌いということが分かるだけでも、200円分の値打ちはあります。ちなみに定価1500円で新刊があり、ネット最安値は150円(ただし送料別)。

それにしてもこの著者、昭和22年生まれで早稲田大学政経学部卒。何が彼をこのようなトンデモ世界(と店主には見える)へ導いたのでしょうか。

RIMG0033著者は三島が残した7通の遺書のうちの1通が、自分宛だったことに付いて、何度も自問しています。その答えを求めて踏み込んだ、彼なりの安心立命の世界なのかもしれません。

8月最後の日曜日、駒場恒例のご近所神輿が二度三度、夕方の日差しを浴びながら店の前を通り過ぎました。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

平日午前10時〜午後7時、土日祝日は午前10時から午後6時まで、毎日営業いたしております
Profile

河野書店

Archives