2011年09月28日

独自の信念

RIMG0268ご近所に住む本好きの女性客が、午後ご来店になり、しばらく話していかれました。その昔、神田の某店での経験談。

ある棚で一冊の詩集を見つけた。少し離れたところに、もう一冊、同じ詩集を見つけた。どう見ても二つは同じ詩集、版にも違いはなさそう。

しかし値段は違っていて、それも状態の良い方に安い値がついている。不思議に思って、ご店主に尋ねたそうです、これは逆ではないかと。

ご店主答えていわく、当店では仕入れ値を元に、ある程度の利を乗せて売値をつけます。ですから、安い本を見つけた方が「ラッキー」。古本を探す楽しみは、そこにあるのじゃないですか。

それじゃ、高い本をつかまされるほうは「アンラッキー」で済まされるのかと、割り切れない方もおられましょうが、確かに古本に運不運はつき物。何が公平で、公正か、悩みだしたらキリがありません。こんな割り切りも一法ではあります。

もちろんそれぞれの古本屋には、それぞれの考え方があり、きれいな方を高く売るのが当然と考え、価格を調整する店もあるでしょう。どちらが正しいと決めることも出来ません。

ただしこの答え、お客あしらいに、適当に答えた可能性も考えられます。商売人のセールストークの一つとも。

しかし今回話題となったこのお店に限っては、日頃の評判から、これが確固たる信念に基づくものであったろうと、容易に信じられます。

そこまで言うと、もうどこの店の話か、分かる方もおられるかも。


konoinfo at 19:31│Comments(0)TrackBack(0)

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