2011年12月29日

余地が残されている

やり残していたことをひとつかたづけました。散髪です。

店を開けるのを家人に頼み、朝一番でいつもの理髪店に行きました。年末でライバルがいそうでしたから、15分ほど早めに行ってみると、幸い他に待っている人もいず、今来たところというご主人が、気づいてすぐに中へ入れてくれました。

最近では昔のように忙しいことはなく、それでもこの数日は途切れずにお客様が入ってくれる。鋏を使いながら、そんな話をしてくれている最中、その言葉通り、お一人、入ってこられました。

むしろ理想的な形ではないですか、と言うと、年中こういうわけには行きませんから、という返事。

確かに、掻き入れ時という言葉には少し遠いですが、好調なのは喜ばしい。たとえ他人事でも。

翻って小店。昨日、まとめ買いが一件ありました。年に一、二度お出でいただけるT美大の先生。おかげで昨日は、この12月一番の売上。以前なら普段でも月に何度か、これくらいの売上はありました。しかし、それだけに有り難さはひとしおです。

理髪店での話。ご主人の茨城の親戚が農家で、風評被害を受けて苦しんでいるとか。店主も自分の福島の先輩は、ついに農を捨てざるを得ないようだと話しました。話しながら、古本屋にはまだ努力の余地がある筈だと考えました。
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今日は、一段と町に人気がありません。一週間ほど前から表に出していた吉川英治の『宮本武蔵』文庫版全8冊が売れました。もとよりお正月狙い。お客様も800円でゆっくり楽しめると、お喜びでした。

年の瀬の一日が静かに暮れて行きます。

konoinfo at 19:29│Comments(0)TrackBack(0)

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