2012年02月13日

まだございます

突然、観光地の土産物屋さんにでもなったよう。店主と同世代のご婦人方が、4名でご来店です。民藝館のお帰りでしょうか。

そのうちのお二方は、先日一度、お見えになりました。

お一人がFolio叢書のJane Austen作品集に目を留められ、別の方が「お幾らですか」とお尋ねに。「7000円です」とお答えすると、その方に「7000円ですって」。

「えー!安ーい!」「安いわよね!」しばらくご覧になっていましたが、やがて「少し安くなりません?」「入荷して、出したばかりですから(これは本当です)」

結局、値段を尋ねられたご婦人が、他の本を何冊かお買い上げになり、Austenのご婦人は、決心がつかないようで、そのままお帰りになりました。

CA3K0031「こんにちは」では、すぐに気づかず「まだありますか、あれ?」と仰ったので思い出したのですが、先日はお2人、今日は4名様。賑やかさは倍以上です。

「ございます」「まだあるんですって」「どれどれ?」「あ、これよ」
「へー、きれいな本ね」「でしょ」代わるがわる、Austenを検分されました。

前回と同じ方が、お料理本など二冊お買上げ。「もう買ったの?」「まだいいのよ、今日は予定ないから。ゆっくりご覧になって」

今日のご新規様お一人が「ターシャ・チューダーの本、他にありません?」「今はそれだけです」と申し上げると、しばらくお探しになった上で、その一冊をお買上げ。

帰り際、「良かったです」とお言葉をいただきました。先に出ていたほかのメンバーに合流すると、なにやらご報告。「あらー」とひとしきり明るい話し声がして、やがて去っていかれました。

後に残ったのは、いつもの静けさと、FolioのAusten。

夜から雨になるという予報です。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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