2012年03月28日

朝から晩まで

CA3K0113色々と事情が重なって、今日は開店から閉店まで一人きりで店番。随分と久しぶりのことのような気がします。その方が普通だった時期もありました。はるか昔ではありますが。

例えば開業してしばらく。通うに車もなく、店番も雇わず(雇えず?)、生後数ヶ月の第二子をおぶったツレアイに、必要な時だけでも留守番を頼めるようになるまでの間、日々どうやって店を開けていたのだったか。

あの頃は売れた、というのが本屋の昔話の定番ですが、小店に限っては、あの頃も今も、手応えを感じるほど売れたことは、ついぞありません。

それでも子らは育ち、車が足となり、店番のミセスたちやχ君がいます。楽になった実感はないのですが、長い年月を本屋として過ごしてこられたことだけは確か。

さて、たった一人で店番の今日、朝のうちは昨日に増して暖かな陽射しでしが、天気予報では、午後に一雨。空模様を気にしながら、早めに表の本棚を濡れない場所に移動しました。いざという時に限って、お客様がお会計に来られるものですから。

四時頃でしょうか、なにやら風花が舞ったように見えた時、お客様が帳場へ。「この他に富士川英郎さんの本はありませんか?」とのお尋ね。確か裏に一冊あったはず。在庫場所をパソコンで確かめて、奥へ引っ込んで戻ってくると、地面が濡れています。

備えあれば憂いなし、と会心の思いで表に目をやると、引っ込め忘れた台車が一台。慌てて雑巾を持って飛び出しました。

裏から出してきた本、お客様は既にお持ちとかで、他の数冊をお買上げいただき「大学へ来ると、ここへ寄るのが楽しみで」。

結局、こんなお言葉に、今日まで支えられてきたのでした。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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