2012年05月27日

「記念」の一冊

先日、大船へ宅買いに行った折、併せてクラシックのCD200枚ばかりを引き取ってまいりました。

その時は、そのまま市場に出すつもりでおりましたが、眺めているうちに店で売ってみようかという気にもなり、まだ処置を決めかねております。

CA3K0252市場には時々、CD類も出品され、案外良い値で売買されています。といっても、数をまとめて取引されるからで、1枚あたりにすれば、それほどのこともありません。

売値にしたって1枚300円から、せいぜい1000円程度でしょうから、人気のある文庫本と同じようなレベル。

本と違って傷む心配はないのが利点ですが、棚に並べようとするなら、実はこの程度の量では頼りない。セール品として一時的に店頭にでも並べ、ある程度売れたら、それから市場に出す。そんな方法もあります。

CDが市場で、割合良い値で取引されるのは、音楽好きの業者が自分用に買っているからだという説があります。買って、ダウンロードして、また売りに出す。

考えてみれば、お客様だって同じことをされるている筈。となるとこの先、CDの需給状況は、どう変化していくのでしょう――。などと、本の未来さえ予測がつかないのに、CDのことまで心配している場合ではありませんが。

そんなことを考えていると、お客様が『響きと鏡』(吉田秀和、文藝春秋、1980年)を、帳場にお持ちになりました。

「ああ、亡くなられたんですねえ」「記念に買っておこうと思って」

吉田秀和逝去の報は、昼過ぎに娘が、ネット上にニュースが出ているといって、知らせてくれたのでした。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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