2012年05月29日

ある閉店

今朝、机の上を整理していて、一通の葉書に気付きました。いつ届いていたのか、消印が不鮮明ではっきりしませんが、それほど前のはずはありません。

その文面によれば、「古書肆K堂は、平成24年4月30日をもちまして、閉店することといたしました」とあります。おそらく閉店後一段落してから、お客様などにお知らせした葉書を使って、知らせてくれたのでしょう。

同じデパート即売展に参加していた時期があり、隣県の古書組合理事長をされた折に、全古書連の会議などで顔をあわせたりというお付き合いでした。しかし、年が近いことと、独立開業組だということで、親近感はお互いに持っていたと思います。

今度の葉書で、独立の時期もほぼ同じ頃だったと知りました。昭和57年7月、小店より8ヶ月ほど早い。以来、約30年、閉店に至った理由については何も触れられていません。

「古書業界はこれからも厳しい時代が続くかとおもいますが、みなさまの益々の発展と健康をお祈り申し上げます」と結ばれているのみ。

理事長時代には、同県組合が主催する交換会の出来高低下のため、長い間使ってきた会場を明け渡すという、辛い経験もされました。

CA3K0248ご自身の店は、基本図書の豊富な品揃えで、県下でも有数の規模を誇った時期もあります。デパート展や、各地の即売展、後に神田の即売展にも参加されたりして、積極的な姿と伺えたのは、店売りの低迷を補うための努力だったのでしょうか。

いずれにせよ、店主などよりずっと働き者で、やり手ですから、やるだけやって、さっさと見切りをつけたということかもしれません。

最後に句が添えられていました。

初蝶やあつけらかんと決意なる

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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