2012年06月02日

つい弱音

中学生らしい一団がやってきました。その数、およそ6、7名。

表の岩波少年文庫の棚を、しばらく押し合うようにして覗き込んでいましたが、やがて一人離れ、二人離れ、絵本の棚などに眼をやりながら移動し、次第に二手に別れて立ち話になりました。

片方の二人組はそれでも、目だけは本棚を向いておりましたが、残りの集団は入口のまん前に屯して、なにやら楽しそうに語り合っています。まるで日差しを避けて、涼んでいるような風情。

お客様の邪魔になる――というほど、人がおられるわけではありませんでしたが、一向に動く気配のない様子に、腰を上げて、一声かけに行きました。

近づいて、まず黙って見つめたところ、目が合った二、三人が一瞬怪訝な顔をするだけで、さらに会話は続きます。

やむを得ず、「用がないのだったら、ここを退いてもらえないだろうか」と穏やかに切り出しました。すると、何を言われたかにではなく、声をかけられたこと自体に驚いたように、まさに目を丸くしてそれでも大人しく立ち去っていきました。
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大きななりの子どもたちがいなくなると、静かな土曜日の午後が戻ってきました。

そういえば、もう六月。「季節はずれの上空の寒気」のおかげで、相変わらず不安定な空模様が続いています。社会や経済の先行きが不透明なのは常のこととはいえ、小店の先行きは、かつてなく不透明です。

この店でお客様をお迎えし、お客様にお喜びいただいて、たつきを立てていきたい。その思いに変りはありませんが、いつまで情勢が許してくれるやら。

こんなことを言っていたのでは、宣伝にもなりませんが。

konoinfo at 18:30│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by まさこ   2012年06月03日 22:30
本当ですね。なにもかも不透明。
日本だけでなく、世界中が。
他人事じゃないですよ、皆さん。

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