2012年06月12日

懐かしの銀座

CA3K0273何年振りでしょう。夜の銀座で時を過ごし、酔客の目立つ新橋駅から地下鉄で家にたどり着くと、日付が変わろうとしています。書き始めた時間に免じて、12日のブログとさせていただきます。

東京洋書会恒例の、年度末の懇親会でした。会食の場所が銀座『中納言』、活海老料理の店。終わってから、「たまには」と誘われ、懐かしい七丁目界隈の小さな店で二次会。

通りのそこここ、店の入るビルの入り口辺りに、昔と変わらぬ艶やかな「夜の蝶」たちの姿が見られましたが、その内実は大きく変わっていることでしょう。現に、かつて良く連れて行ってもらったいくつかの店は、悉く姿を消していました。

我々の二次会は、10人も入れば一杯の、殆どカラオケスナックといった風情のお店。ママと、もう一人の女性がカウンターの中に入っているだけ。男性6名女性2名、貸し切り状態で、楽しく飲み、語り、そして唄い。

東京組合の交換会規約の中に、会の目的として、市会の企画運営とともに、「会員の親睦をはかる」ということが明記されています。つまりこれも、れっきとした交換会の活動であるというわけ。言い訳じみますが。

「懐かしい七丁目」と書いたのは、その昔、もっぱらM書店の先代に、毎週のように連れて行ってもらったのが、この辺りだったからです。もちろん、誘われていくのですから、殆ど勘定を払うこともありませんでした。とても自腹では、通えないところです。

大店の旦那の遊びっぷりに、ただ目を丸くしているだけでしたが、そのMさんも、商売の不振を抱えていたことが、亡くなられて後、明らかになりました。

唯々諾々とお供するだけでなく、何か出来ることはなかったかと自責の念に駆られたりもしましたが、あれはあれで、あの人らしい生き方を通されたのだと、今では思っています。

午後からは上着を着ていても肌寒いような、雨の一日でした。

konoinfo at 23:50│Comments(0)TrackBack(0)

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