2012年06月17日

今に変らぬ

CA3K0283物置を整理していたら、古い日記類が出てきました。その古さも生半ではありません、何しろ店主の高校時代のもの。今から45年ほど前になります。

つらつら思い出してみるに、母親が他界した後、所在無さに耐えかねた老父が、無闇と実家のあちこちを片付け始めたことがありました。その時、押入れの片隅かどこかに一まとめになっていた書類を、こちらに送りつけてきたのです。

それをそのまま物置に放り込んで、それからでも10年以上が経ちました。

確かに、過去何度か、思い立ったように日記をつけた時期があります。付け始めると、義務感に駆られて、とにかく毎日何かしら書くのですが、やがてふっつり。そんなことを繰り返したような気がします。

手にした途端思わず懐かしさがこみ上げて――というならお話にもなりますが、まるで異物を見るようで、記憶を呼び覚ますてがかりもなく、何の感慨も起きません。

試みに、中を開いても見たのですが、おそろしく拙い字で、日々の出来事が簡単に書きなぐられているばかり。それを読んでも、何のことやら、まったく思い出すことが出来ません。

じっくり読んでいけば、どこかでパッと記憶の扉が開くのかもしれませんが、そうなったらなったで、いかに恥多き青春時代であったかを、改めて思い知らされるばかりでしょう。

といって、焼き捨ててしまうほどの覚悟もありません。またさっさと、どこかにしまいこむ事にいたします。

しかし考えてみれば、こうして毎日駄文を垂れ流していることだって、昔と一つも違ってないのじゃないでしょうか。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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