2012年06月21日

本屋らしい一日

朝からせっせと、本屋のやるべき仕事を一日。棚で眠っている本を抜き出して、そこへ新登録品を納める。

本来なら、毎日でもやっていなくてはならない作業です。今日は裏の保管棚に手をつけたので、一体いつからあったのかと思われるような本が出てきました。日頃の怠慢ぶりが露顕します。

それだけに時々面白い本が出てきて、手が止まることもしばしばです。今日はこんな一冊。

E. H. Bergstrom, Old Glass Paperweights, The Lakeside
Press, 1940. CA3K0293多色刷りの写真図版も何枚か入り、天金の、しっかり持ち重りのする本。今では小口がヤケくすみ、見返しも黄ばんで古びておりますが、昔はそれなりに高価だったことでしょう。

そう思ってページを開くと、古い即売展の帯紙が挟まっているのを見つけました。「ガラス製文鎮の歴史的名品」という訳題がつけられ、そこに書かれた値段は18000円。さすがにそこまでとは、想像しませんでした。

売ったのはY書店、今や我が国有数の洋古書店です。その時期は分かりませんが、30年以上は前の雰囲気。それで売れたのだから、良い時代だったというしかありません。

ちなみに現在は、ネットで調べると、後に別の出版社から再版されたものも含め、数百冊が出てきます。1000円以下の値がついているものも多数。逆に最高値は、一軒だけ、14000円と飛び抜けたものがありました。

この本に、当時18000円とつけた感覚を、何とか追体験したいものだと、しきりに本を眺め回し、往時の状況も思い起こしてみましたが、ついに叶いませんでした。

雨は一時ぱらついた程度。外出を控えさせるほどではなかったと思うのですが、台風の日以上にお客様が少ない。おかげで仕事は、寄り道をしつつも随分と捗りました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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