2012年06月22日

衝撃の悪筆

明古は、来週金曜日が組合の期末決算で休会になるため、本日が今年度最終の市でした。それなりに華やかではありましたが、例によって小店主には今ひとつ縁のないものばかり。

その中で興味を持ったのは、ある作家のペン書き草稿。作家というより、いまや政治家としての方が著名で、しかも名うての悪筆――とまで言えば、お分かりになる方にはお分かりになるので、それ以上は申しません。

古本屋が作家草稿を扱うことの是非については、また別の長い話になりますから、それも措きます。今はとにかくその文字を見ての感想。

初めて見たわけではありませんが、改めて今日の草稿を見ると、まず文章の題目から、まるで読めません。ご自身の署名は、答えが分かっているので何とか判読できます。それ以外となると、これを読みこなす人がいるのが信じられないくらい。

殆ど衝撃でした。これを活字に起した人がいる、ということが。聞けば、作家先生は左利きとか。つまり独自の筆順で、さらにそれを崩し、時に略す。これはもう、別の文字体系といったほうがいいかもしれません。

CA3K0279それでも体系として成り立っているからこそ、慣れれば読める人も出てくる。でなければ、読む人が勝手に創作してしまっているか。まあ、そんな事はありえませんから、正しく読む人もいるのでしょう。これについては、実際面白いエピソードもあるようですが。

そこでもう一つの疑問は、人気作家の大事な原稿であればともかく、新人がこのように書いたとしたら、編集者は果たして読んでくれるかということ。

となると、この作家の、事件とまで言われたデビュー作である芥川賞作品は、一体どのような字で書かれていたか。確かめて見たいものです。(もう誰だかお分かりですね)

konoinfo at 22:42│Comments(0)TrackBack(0)

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