2012年06月27日

シアトルへのエール

小店のブログを通じて「シアトルの古本屋」さんを知り、そのブログを愛読しておられるという同業がいます。

店主とあまり違わない年輩(叱られるかな?)の女性で、元外国語教師という経歴の持ち主。洋書会にもちょくちょく顔を出され、昨日もカーゴ一台が満載になるほど仕入れておられました。

その彼女と立ち話になったとき、「シアトルの本屋さん、やめられるのでしょうかね」と心配そうにおっしゃいます。「どこも大変なのかな」と続けて、ため息をつかれて。

そういえば、しばらく拝見しておりませんでした。どんなことを書かれているのか、少し怖いようですぐに開く気にはなれず、今日になって、覚悟を決めてから改めて読ませていただきました。

事態はいずこも同じで深刻なようですが、決して暗くなっておられる様子はありません。本は好きだし、本屋という商売も気に入っているが、それと心中するつもりはない。勝手に言い換えると、そのようなことをおっしゃっている。

CA3K0309よくよく考えて、この夏一杯で結論を出す――。どんな答えになるのかは気になりますが、どちらにせよこれからもお二人で、しっかりした生き方をされていかれることでしょう。

さて翻って小店は、相変わらず覚悟の定まらない日々です。シアトルさんの向こうを張るつもりはありませんが、店の売上の低迷は、このところ目を覆うばかり。しかし、そういう話を明るく語る才能は店主にはありません。

ですから出来る限り「売れない」という話はしないようにと、気をつけてはいるつもりです。逆に言えば、一回の「売れない」話の裏には、その何倍もの「売れない」が隠れているとお考えくださって、間違いない。

どうも本屋というのは変な自慢をしたがるようで、売れない自慢もそのひとつ。病人の、病気自慢と似たところがあるようです。小店も、その口と見られているのでしょうか。


konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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