2012年07月26日

一冊足りない!

「萬国工業会議」というものがあったらしい。昭和4年のことです。さすがにネットというのは便利なもので、関連記事をいくつか見つけることが出来ました。ご興味のある方は、この言葉で検索を掛けてみてください。

イメージ (76)ここにご紹介したのは、その折に企画された、国内周遊旅行の案内パンフレット集。函入りで、その函には Contents として No.1 Tokyo から No.19 Nagasaki までが印刷されています。

一番厚い「東京」で49頁、「鎌倉・江ノ島」などは9頁。しかし、いずれも写真頁が別刷りで入っており、なかなか趣きがあります。

例によって、倉庫の奥から出てきたものですが、なぜこれが「塩漬け」にされていたのかと言いますと、全部で19冊しかないからです。

函を見る限り19冊で良さそうに思えますが、その19冊の中に、画像左側の「旅程集」が入っておりました。つまり函に書かれていない1冊を加えて、20冊なければ揃いではありません。

他にあったのは「日光」「箱根・熱海」「横浜・横須賀」「秩父」「富士五湖」「足尾銅山」「日立銅山」「仙台・松島」「猪苗代・阿賀野川」「名古屋」「京都」「大阪」「神戸」「瀬戸内海・宮島・別府」「福岡」「長崎・雲仙」。

さて、欠けている1冊はどこでしょう?

そんなに難しくないかもしれません。答えは「奈良」。つまり、この本の持ち主は、その1冊を持って、奈良旅行に参加したと考えられます。ちなみに、奈良は全プランの中で、「大阪」と並んで、受け入れ定員数が最大(500名)。無難な選択をされたようです。

それはともかく、どうにかしてこの欠本が見つからないものでしょうか。このままでは、何だか悔しいじゃないですか。

午後、一瞬雨が降り、かえって蒸し風呂のようになりました。店売りは、もはやあきらめの境地です。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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