2012年09月01日

『ジロドゥ戯曲全集』

古い友人の一人から本を処分したいという連絡をもらっていて、今日が約束の日。午前中に出かけました。

行き先は新宿五丁目。小さな劇団(というのも正確ではないのですが)を主催しており、その事務所が靖国通りを少し裏手に入ったところにあります。

店から車で渋谷へ出て、明治通りを新宿へ向かいました。しばらくぶりに田舎から街に出てきたような感じ。土曜日の午前中とあって、人出も車も少なかったのですが。

ビルの1階、事務所としては広め、稽古場としては手狭な、天井の高い部屋の壁面には棚が作りつけられ、結構な量の本が詰まっています。その多くは、資料として集めた読み物類。限られたスペースから溢れ出した分を、今回整理しようというわけです。

昔から店主などより遥かに読書家でした。これまでに二度ほど、住まいの本を引き取ってきたことがあります。今回、仕事場の本ということでしたが、やはりその中身は、彼が自分で買ったものが中心。

文庫本も含めて400冊ほどを車に積んで運び帰り、今日の午後は、その整理が仕事になりました。

その中に、学生時代に買って自室の書棚に並べていたのを、当時から見て知っていた本がありました。白水社の『ジロドゥ戯曲全集』です。学生にはなかなか高価な本で、揃えて持っていたのは仲間内では彼くらいだったので、記憶に残っているのです。

CA3K0365いや、正確には別の本かもしれません。奥付を見てみると、1957-1958年刊の初版。しかもきれいな状態です。あの当時、格別に思い入れがあり、熱心に読んでいたはずですから、同じものなら、もっと痛んでいそうな気がします。後年、改めて古本で購入したものかもしれません。

しかしそんなことを尋ねると、昔話が長くなりそうで、あえてそれには触れず、黙って縛って引き取ってきたのでした。

konoinfo at 18:36│Comments(0)TrackBack(0)

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