2012年09月02日

『土方梅子自伝』

昨日から大気が不安定になっているとかで、今日は、短時間ながら突然の驟雨に繰り返し見舞われるという、厄介なお天気でした。

RIMG1324こんな日は、一日休んだつもりで、何もせずのんびりと本でも読んでいたほうが精神衛生上も良さそうです。そう自分に言い訳をして、午後からは、しばらく気になっていた一冊を開いて読み初めました。

『土方梅子自伝』(早川書房、昭和51年)――この本を入手したのは、もう30年以上前のことです。五十嵐書店に勤めていた時分。将来、自分で店を開く際には、多少とも演劇関係の本を並べたいという気もあって、ポツリポツリと買い集めていました。

今から思えば、ほとんどアマチュアの発想であり、事実、大したコレクションが出来たわけでもありませんでした。それは今に至るまで同じことですが。

それでも開業前に集めた本というのは、店に並べると案外良く売れるものです。それは、半ば自分でも欲しくて買った本だからでしょう。それだけに、難しいのは手放す思い切りで、別れを惜しんで仕舞いこんでいると、売り時を逸してしまいます。

この本が、そうだと言うのではありませんが、何時かは読んでみたいと、手元に留めてきたことは確かです。

実際のところは、同じ本をこれまでに何冊も手に入れ、何冊かは売りました。今手元に残っているのが最初の一冊だというのは、偶然に過ぎないかもしれません。

しかし今日まで残っていたのは、読みたいという思いが途切れずにあったからでしょう。お客様のご来店が少ないのを良いことに、一気に半ばまで読み進みました。

今読んでも充分面白い。いやむしろ、世間知らずの若造が読むより、いくらかでも甲羅を経て読むほうが面白い。それが、自伝という読み物なのだと、改めて思ったのでした。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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