2012年10月19日

良かったこと二つ

RIMG3600ありがたいことにお天気の回復が予想より早まって、朝から「洋書まつり」日和でした。それが良かったことの一つ目。

そのおかげで、ご来客の出足も昨年より良く、一日中、会場は賑わいました。どうやら本の売れ行きも、好調らしい。実際、帳場も忙しく、手荷物預かりの窓口も途絶えることがありませんでした。これが良かったことの二つ目。

それ以上、何を望むかと言われそうですが、各店の売上を出すための伝票計算が始まると、何となく沈んだ気分が漂い始めました。伝票枚数の割りに、売上が伸びないのです。

最終的に、全体では昨年とトントンというところまで漕ぎ付けたようですが、一軒、対前年比で大きく伸ばした店があり、ということは、その他の店は、ほぼ軒並み対前年比売上減。

もちろん自助努力の結果ですから、お互い恨みっこ無し。しかもまだ一日済んだばかりで、もう一日チャンスが残されています。閉店後、棚の整理をしながら、まだ充分売れるはずの本が沢山残っていることに、明日への期待をかけるのでした。

それにしても今日一日、大勢の熱心なお客様に接して、以前、大先輩から聞いた話を思い出しました。即売展を主要な売り場とされていた方です。

その方によれば、即売展のお客様は、本を買おうという意思を持って、わざわざお越しになる方々だから、大切にしなければならない、というのです。

そんなご常連のお一人が、いみじくも洩らされました。「本が安く買えるのは嬉しいのだけれど、そろそろ処分しようかとも考えている身としては、複雑な心境です」と。

買い手と売り手のバランスが、次第に一方に傾きかけているのではないかという危惧は、我々も同様に持っています。返す言葉に窮しました。

konoinfo at 22:06│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

12月31日から1月3日まで
休業いたします
Profile

河野書店

Archives