2012年10月21日

本の残る場所

昨日、一昨日、会場の方に来ていただいた常連さんのうち数人が、今日は店の方にお寄りくださいました。

CA3K0389会場で店番をしていてつくづく感じたのは、本好きのお客様というのは、本のあるところに行かずにいられないのだろうということです。

小店でしばしばお見かけするくらいの方は、まず決まってあちこちの本屋さんを回っておられ、だから大概の店のオヤジから、顔を知られているようでした。

お客様からすれば、会場に見知った本屋が顔を揃えているというのは、どんな心持ちなのでしょう。居心地悪く感じられる方もおられるかもしれません。もちろん逆に、寛げる方もおいでかも。

あるお客様から、「まだやってたの?店はどこに移ったの?」と驚いたように尋ねられました。確かにしばらくお目にかかっていないお顔でしたが、そんなにご無沙汰とは思いませんでした。

「前の店のホンの先です」とご説明しましたから、いずれまた、ご来店いただけることでしょう。

ところで今年も、ディスプレイ用の本を買い求める業者さんらしき姿が何人か見受けられました。脈絡なく買って積み上げていかれる様子で、すぐにそれと分かります。

ただ昨年のように、露骨な買いっぷりの業者さんはおられなかったので、周りから顰蹙を買うこともありませんでした。本屋の側からすれば、大歓迎とまではいわなくとも、お買上げいただく有り難さに変りはありません。

それにしても、世の中から本が姿を消すかもしれないという時代になって、たとえ装飾用にせよ、これほどまでに本が必要とされるのは、不思議な気がします。

近い将来、本のある空間は、仮構の世界の中でしか、お目にかかれなくなるのでしょうか。


konoinfo at 18:42│Comments(0)TrackBack(0)

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