2012年10月29日

内気なお客様

朝までに雨は上がって、明るい日差しの好天。日中は気温も高めでしたが、日が傾き始めると、風が急に冷たくなってきました。

昨日、一昨日の四国は、晩秋の装いで出かけたところ、日が差すと上着を脱いでも汗ばむほど。完全に服装計画を誤りました。

それに懲りて、今朝は軽装で家を出たのですが、夕方には肌寒さから、フリースを羽織りました。しかしこれが今ごろの普通の気候でしょう、昨日までが暖かすぎたのです。

衣服内気候という言葉を最近知りましたが、今ごろはちょっと厚手のジャケットで、ちょうど快適な気候のはず。

そして、青展(神田古本まつりを、業界ではこう言い習わしています)が終るころ、季節はもう一齣すすんで、木枯らしが吹き、コートが必要な寒さとなるのです。

まあしかし暦で服装を決めるのは、現代人のすることではありません。厚さ寒さに合わせればよいので、事前に現地の天気予報を確認するくらいのことはしておくべきでした。

さてその青展が開かれている時分、毎年決まったように店は暇です。なに、いつだって暇なのですから、青展のせいにすることはありませんが。

その暇な中、お一人、学生さん風のお客様が、ある棚の前で本を出したり、戻したりしながら、時折、もの問いたげな視線を投げかけてきます。声をかけようかと思ったとき、郵便局の集荷担当者が来ました。

今日は送る荷物がやや多め。その応対をしている最中、思い出しました。数日前、「ベケットの本」をお尋ねになったお客様です。

「今度出しておきましょう」とお答えしたので、様子を見に来られたのかもしれません。

郵便局員が帰り、裏に入って、探しておいた『ベケット戯曲全集』を持って出てくると、お客様は既に店を出られた後でした。またおいでになるでしょうか。

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写真は鳴門海峡

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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