2012年12月17日

眠れぬ夜

昨夜は珍しく、なかなか寝付かれませんでした。原因は、娘にも指摘されましたが、選挙速報などを見ていたから。

夕食後、録り溜めてあったプレミアリーグサッカーをずっと見ていましたので、そのまま眠ればよかったのですが、ふと魔が差してTVにチャンネルを切り替えてしまったのが運のつき。

まるで悪夢を見ているようでした。お断りしておかねばなりませんが、店主に贔屓の政党はございません。政党に関わりなく、好ましく思う政治家が何人か、おぞましく思う政治家がそれよりはるかに大勢いる、という程度のノンポリです。

それでも、しばらく速報を見ているうちに、次第に暗澹たる気分になり、TVのスイッチを切った後、一体何がこんな状況を生み出したのかと、考えるほどに頭の一部が冴えてしまい、睡魔に見放されたようでした。

思い立って、枕元にあった本に手を伸ばし、読むことにいたしました。先日読み終えた『旅する巨人』の続編とも言うべき『宮本常一が見た日本』(日本放送出版協会, 2001年)。

いくらも読まないうちに、頭がクールダウンしてくるのが分かり、やがて首筋が疲れたのを潮に、本を閉じて目を瞑ると、眠りに入ることが出来たようです。

CA3K0494一夜明けて、当然のことながら、世の中がすっかり変わったというわけではありません。それどころか、肝心なことは何も変わらないまま、ずっとこの先も過ぎていくのでしょう。

そのくせ、変えなくとも良いことは、じわりじわりと変わっていくのかもしれません。

古書の世界では、たびたびお伝えしているように、モダニズム関係が人気。それが我が国で隆盛を見たのは、大正末から昭和初期あたり。そういえば現在が、その時代と似通っているという指摘を、ごく最近も、どこかで読んだ覚えがあります。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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