2012年12月30日

切迫した気配

昨日店を閉めた後のこと、一本の電話がありました。

「今『日本の古本屋』を見ているのですが、『抽象絵画の誕生』という本は在庫していらっしゃるでしょうか」若い女性の声です。

データベースを検索すると、幸い在庫場所は店の棚。受話器を持ったまま探し、すぐに見つかりましたので、有るとお答えしました。すると「そうですか、じゃあこれから伺います」と仰います。

「今日はもう閉店したのですが」と申しますと「えー、そうなんですか。わかりました…」それで一旦、電話が切れました。

CA3K0520ふと気になって着信履歴に掛けなおし、「どこからお掛けだったのですか」とお尋ねすると、「渋谷にいるのです」とのこと。

渋谷のどこ、とまではお尋ねしませんでしたが、15分もあれば来られるだろうと「それならおいでください、待っていますから」と申し上げたところ、弾んだ声で、「すぐ行きます」とのお返事。

やろうと思えばいくらでも仕事はあります。伝票の整理などして待っているうち、30分が過ぎました。

ちょっと時間がかかりすぎているのでは、と思ったところへ電話です。「いま△△の近くにいるのですが」と名を上げた建物は、まるで方向違い。「そこから歩いてくると10分くらい掛かりますよ」「走っていきます」

本当に走ってこられたのか、5分もかからずにご来店。見ればマスクをしておられます。大丈夫だったでしょうか。

無事、本をお渡しし、締める前のレジに2000円が納まりました。

「ほんとにすいません。課題図書なんです」まあそんなことだとは思いましたが、いつまでに読まなければならなかったのでしょう。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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