2013年02月24日

正しい免許証写真

つまらないことが、妙に心に引っかかる場合があります。

免許の更新に行った時のこと。顔写真を撮ってもらうために、置いてある椅子に座って、前方の鏡の中のカメラと思しき辺りを睨んでいると「アゴを引いてください」と声がかかりました。

心持ちアゴを下げて、再度身構えておりますと、またしても「もう少しアゴを引いてください」。

結局もう一回ダメだしをされて、都合三回目でようやくシャッターを押してもらえました。

手間取らせて申し訳なかったと思う気持ちと同時に、普段から、そんなにアゴが上がっていたのだろうかと、それが気になってきたのです。

アゴを前に出すような姿勢を続けていると、首や肩に負担がかかり、凝りや痛みが生じる原因になる――という話しを、以前、首が痛くて回らなくなった時に、どこかで聞いた覚えがあります。

それも思い出して、今度の一件以来、気がつけばアゴを引くことを心掛けるようになりました。

しかし、免許証写真の撮影係が、店主の体を気遣って、そう言ってくれたのでないことは言うまでもありません。

すると、なぜあれほど執拗にアゴを下げさせたのでしょうか。自分で鏡を見ているのですから、不自然なほど上を向いていたわけでないことは分かっています。

仮に多少アゴが出ていたとしても、それがその人の自然な姿勢なら、その方が良いのではないかという気さえします。

新しい免許証の写真は、較べてみると確かに、前よりアゴが引けています。前回はそれほどうるさくなかったのかもしれません。表情も穏やか。

CA3K0632しかし、免許証の提示を求められるような場合、あまり機嫌の良い顔でいることは少なく、しかも大抵は上から見られると思えば、今回の撮影法は、実に理に叶っていたのかもしれません。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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