2013年06月28日

懐かしい先生のご蔵書

今日は組合の年度末。明治古典会にとっても、期末の市でした。本来なら決算日でお休みのところを、いろいろ遣り繰りして開催。景気の良い時代なら、考えもしなかったところですが。

幸いにして出品にも恵まれ、振り市効果もあって、まずまずの出来高。事務局に無理を言って開いただけに、申し訳も立ったというものです。

その市場で店主が気になったのは、演劇関係カーゴ一台、という口。今日出品されていたのは日本書ですが、先日の洋書会に出ていた、少ないほうの演劇洋書の口と、なにやら似通った雰囲気があることに気づきました。

やがて、これらがやはり同じ出品者であることが判明。そうなると今度は、この本の持ち主が気になってきました。

しかしそれが分かるのには、さほど時間を要しませんでした。同じ洋書の口を買ったある業者さんが、本の一冊に、納品書が挟まれているのを見つけておられたのです。

その宛名に書かれていたのはYamanouchiというお名前だったとか。それですぐに気づきました。もう10年以上前に亡くなられた、山内登美雄先生の旧蔵書だったのです。

RIMG0338著者、訳者としてはずっと以前から存じ上げていた先生が、初めてご来店くださったのは、開業して間もない頃でした。以来、時々お立ち寄りいただき、たまたま手に入れた珍しいGordon Craigの限定本などを、お納めいたしました。

店主の古い友人の一人が、大学院まで先生の下で学んでいます。そのことをお伝えした時、その偶然に驚き、喜んでくださったことを思い出します。

今日の日本書については、ごく一部を落札しました。商売として考えれば、こうして欲しいところだけ買う方がずっと楽です。そうは思いつつ、自分で整理に伺いたかったと、寂しい思いも感じております。

konoinfo at 23:10│Comments(0)TrackBack(0)

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