2013年06月30日

ランキング1位

「アド街ック天国」というのは、いかにもテレビ的な番組の名付け方だなあと、以前から思っておりましたが、番組自体を見たことは殆どありません。

まるでないかと言えば、一度か二度、チャンネルを変えたときに、たまたま知っている街や店が映っていたりして、そのまましばらく見ていた記憶があります。それが案外人気の高い番組だと知ったのは、同業との世間話でしばしば耳にしたことからでした。

CA3K0685昨夜、その番組に「神保町」が取り上げられて、そのことが今朝から業界関係者のtwitter上では、大いに話題になっているようです。なにしろ「古書店街」が燦然と第一位に取り上げられたのですから。

しかし冷静に考えれば、「文房堂」や「ランチョン」などは一店舗で5位とか7位とかに入っているのに比べ、こちらは130店以上を一からげにしての評価です。いわばセット売りで、ようやく値がついているようなもの。まとまって何ぼの業界であると、ここは謙虚にそう思っておきましょう。

これは業界全体としてもいえること。だからこそ「神保町」以外にも、世間に通用する業界のブランド名が欲しい。それが「日本の古本屋」を組合で運営し続ける一番の理由です。

しかし「神保町」の訴求力はなかなか強力です。それを利用しようという業者も増えていて、そのためにこの町には古書店が今も増加しています。昨今のとりわけ顕著な変化は、仕入れ中心型の書店でさえ、神保町に出店を計る傾向にあることでしょう。

その昔、神田で修業した番頭さんが独立する際には、「良い買入れが見込める場所」というのが、店探しの第一条件でした。住宅街を後背地に持つ、駅近くの商店街、というのがその典型。店で一般書を売りながら、たまに黒っぽい本の仕入れに恵まれ、市場に出して一息つく。それが郊外型古書店の営業パターンであったといえます。

今や、店売りは新型古書店やアマゾンに蚕食され、買い入れに関しても、ネットを駆使した宣伝が全盛で、「神保町」の比重は強まっています。しかし「ネット」か「神保町」でしか本に出合えないというのは、あまり想像したくない未来図ではありませんか。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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