2013年10月22日

在庫のお尋ね

昨日店番をしている時のことです。表にスポーツタイプの自転車が止まり、黄色いジャージにショーツというサイクリング服の若者が、ゆっくり店内に入ってきました。

RIMG0628まっすぐ帳場の前に来ると、腰を落とし、座っている店主の顔を同じ高さで見据えながら、ゆっくり一音ずつ、こう尋ねました。

「すいませんコーテーダイキョーという本はありますか」

この音が、頭の中で「黄帝内経」と表示されるまでに、若干の時間を要しました。突然でもありましたし、そのいでたち、および物腰との落差もありましたので。

「ああ、漢方の」「そうそう、そうです」「残念ながら、うちにはありません」「そういう関係の本は置いてありませんか」「置いておりません」「そうですか」

あっさりとお帰りになりました。

初めは何か、素っ頓狂なお尋ねかと思ってしまったのは、見た目に惑わされたからでしょう。本屋に来て、本を尋ねるという、極めて真っ当なお客様だったのでした。

さて今日の洋書会、先日来整理を続けてきた口の最後として、中国書を出品いたしました。カーゴ1台半。それを大きく7点ほどに分け、札を入れてくれそうな同業に声をかけまくり、その結果、札の数だけは、ほかの出品に負けないほど入りました。

しかし開札の結果は、かなりシビアなもの。本の値段は量ではない、とは、日ごろから充分理解している筈ですが、自分の知らない分野に関しては、つい素人と同じ感覚を持ってしまいます。

その意味では、仕分けも素人仕事だったかもしれません。しかし入札された専門店からも「こんなところですよ」と言っていただいたので、持って瞑すべしでしょう。

ところでこの大量の中国書の中には、医学書らしきものもありましたが、「黄帝内経」の文字は見つけられませんでした。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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