2013年10月27日

老人と若者

RIMG0636今年もそんな季節になったらしい。植木屋さんが、朝から表のハナミズキを刈り込んでいます。

男性の職人さんが高い脚立を組んで昇り、ハサミで枝を切り落とすと、女性が下で掃き集める。その作業を一本ずつ手際よく繰り返し、手早く店の前を終えて、他に移っていきました。

このペア、男性はまだ若手という年恰好なのですが、女性はかなり腰の曲がったご老人。一見すると親子どころか、お祖母ちゃんとお孫さんとも見えます。

しかし思い出しました。去年か、その前か、やはりこの女性が一緒で、その時の男性(たぶん今回とは違う人)とのやり取りが、身内同士の会話ではなく、まるで使われている人のようでした。

それが何とも不思議で、記憶に残っていたのです。確かに、見かけより体は良く動いて、今回も充分仕事の手助けにはなっていました。それにしても、おいくつなのでしょう。

午後、やはりお孫さんとお祖母ちゃんといった感じの、女性二人連れが、店に入ってこられました。初めて来られたようで、物珍しげに店内を見回しておられます。

やがてご高齢の方の婦人が、「『旧新約聖書』はありますか?」とはっきりした声でお尋ねになりました。

普通は単に『聖書』とお尋ねになります。そこでさらに伺うと、やはりお目当ての版があったようで、「あいにく」とお答えするしかありませんでした。

その後のお二人の会話などから察するに、日曜学校からの帰り道。さらにお二人はアカの他人。初対面ではないにせよ、連れ立って歩いたのは初めてのことのようです。

「私は先に帰りますから。またお会いしましょう」と老婦人は、まだ学生さんのような若い女性に告げて、杖を着きながらゆっくりと去って行かれました。

「来月には93歳」になられるそうです。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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