2013年11月01日

絵や墨に助けられて

例年この時期、青展(神田古本まつり)の影響で、東京古書会館の交換会は、やや荷の集まりが悪くなります。

それどころか、木曜日の一新会は、運営者の多くが青展に参加しているため、数年前から、期間中の一回、お休みするようになり、今年はそれが昨日でした。

そんな具合ですから、今日の明治古典会も、かなり寂しい市会になるのではないかと、危ぶんでいたのです。

朝、市場についてみると案の定、通常の6〜7割の出品量。もちろん肝心なのは量ではなく質ですが、ざっと見た限りでは、それもあまり期待できないように思いました。

しかし終わってみると、平均出来高の約8割。この時期、この量で、この出来高というのは、大健闘だったと言えるでしょう。

それを支えてくれたものの一つは、油絵、版画といった額物の一口。これらは、大きく場所を取るため、普段なら陳列に困ることもあるのですが、今日に限っては大歓迎。

出品者にとっても、ゆったり展示してもらえたのですから、良いタイミングだったわけです。

もう一つが、水墨画の画材類の口。墨、印材、硯などがまとめて出品されて、関心を持つ数件の業者間で、熱い戦いが交わされました。

おかげで墨などにも、極めて高価なものがあるということを、学ばせてもらいました。この知識が、今後役に立つことがあるとも思えませんが。

早めに市場が終わったので、夕食は、久しぶりに「松翁」へ足を運びました。前回、満員で断られてからでも数かRIMG0638月は経つでしょう。食べたのは、それよりさらに数か月前。

今日は、二階へ上げてもらい、結果的には5人の貸し切り状態で、ゆっくり蕎麦まで楽しむことができました。

konoinfo at 21:49│Comments(0)TrackBack(0)

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