2013年11月16日

宣伝不足

昨日、同業というより同僚と呼ぶ方がふさわしいような、業者仲間が店を訪ねてくれました。

突然の訪問は、駒場の博物館に展覧会を見に来て、その帰りに立ち寄ったというのです。

日ごろ市場では親しく言葉を交わしていても、店で改めて顔を突き合わせると、何か不思議な感じで、つい言葉づかいまで改まったりしてしまうのに、自分でもおかしく思いました。

イメージ (148)その展覧会というのが、左の『ダンヌンツィオに夢中だった頃』。先月からやっているのに、昨日聞くまで、知らずにおりました。

同僚的同業の「とても面白かった」という言葉に促されて、今日の午後、店主も一見に及んだのです。

たしかに、小ぢんまりとしたものではありますが、なかなか見ごたえがある展示でした。このパンフレットも無料。「さすがに東大はお金がある」と、妙な関心をしていたのもその同僚です。

それにしても店主の不勉強さに比べ、彼の勉強熱心なことに、改めて感心いたしました。そういう本屋さんは他にも大勢いますが。

もひとつそれにしても、監修の先生をはじめ、小店をご存じの関係者も何人かおいでのはずで、ポスターの一枚も貼ってくれと頼みに来られても良かったのに。

などと思うのは、寒さも緩んでお出かけ日和の土曜日、駅の周りや校門付近はなかなかの人出だったのですが、いざ博物館に入ると、他に入館者は数えるほど。

もう少し宣伝すれば、もっと大勢人が来るのではないかと、余計なお節介を焼きたくなりました。

しかしそれは、たちどころに自らに返ってくる言葉です。行きと同じように賑わいを抜けて、帰り着いたわが店は、博物館並みの静けさでした。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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