2013年11月24日

久々TVネタ

昨夜は録りためてあるスポーツ番組もなかったので、チャンネルをあちこち移動させておりましたところ、Eテレで内田樹と観世清和両氏の対談番組に遭遇いたしました。

興味を惹かれて、そのまま終わりまで見てしまいましたが、おそらく内田さんは、ご自身ではこの番組をご覧にならないだろうなと感じつつ、見ておりました。

「宗家からのお声がかりでは、断るわけにいかない」というのが、節を曲げてテレビ出演を受けた理由だそうです。確かに、うまく表現できませんが、あまりテレビ向きではないような気がしました。お話は、とても面白いのですが。

番組が終ってそのままスイッチを切らずにいたら、続いて寺山修司について、穂村弘と園子温が語り合うという番組になりました。面白そうなので、引き続き見ることにいたしました。

園という映画監督については、初めてその名を知ったのですが、いきなり嘘かまことか、俄かには信じられないようなご自身の「書を捨てよ」体験を語られ、印象に残りました。

一方の穂村さんですが、ご自分で認められるとおり、能弁というわけではありません。考えたことを口にするまでに、幾度も反芻する作業をしておられるかのようです。しかし訥々とした話し方には、好感を覚えました。

その点からすると、内田さんは、頭の回転と、それを言語化するスピードが速すぎるのかもしれません。文字にするときは、そこで時間がかかることで、もう一度反芻する暇が生まれ、表現としてうまく定着させられるのでしょう。

だからこそ内田さんの場合、文字になったものを読ませていただくほうが、ずっと面白いのだろうと思います。

まるで関係のない話ですが、まだ青年の面影すら残す穂村さんが、あるシーンで、いつものことのように指に唾をつけて書類をめくっておられるのが、意外な感じでした。

ところで情けないことに、この番組をおしまいまで見ることなく、途中で眠ってしまいました。年です。

konoinfo at 18:30│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 表口康子   2013年11月24日 23:09
昨日何気にその番組観てました(^O^)
650年後の話!そんな見方があるのかとぼんやり考えていたら、その後番組で、園子温と穂村さんが寺山修司について語っているし、ついでに見てました。寺山修司の母への思い、恐山の風景などなんか新鮮でした。
2. Posted by 店主   2013年11月26日 18:49
コメントありがとうございます。お元気ですか。
寺山の番組、福島泰樹までは覚えているのですが、どこから眠ってしまったのか。
決してつまらなかったわけではないのに。
やっぱり年です。

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