2013年11月27日

歳末市が楽しみ

RIMG0673昨日の洋書会は、歳末特選市(12月17日)の目録締切日でした。

大量の出品で通常作業さえいつもより多い中にあって、目録担当は、寄せられた原稿の整理に追われておりました。

今回は特に、原稿ではなく本そのものを送ってこられ、こちらで目録原稿も作ってほしい、というケースが二口重なり、さらに忙しい思いをしていたようです。

どちらもそれなりに魅力のある口でしたので、担当者も嫌な顔ひとつせず、むしろ喜んで作業をしていました。

ひとつは九州鍋島家の旧蔵だという、かなり古い洋書が段ボールに3箱。開けてみるとディケンズの作品集やら、アフリカ旅行記など、19世紀末から20世紀初頭にかけての立派な装丁の本。

ただし量からみても、時期を考えても、すでにあらかたは整理されて、その残り物という感じは否めません。

それでも革装の表紙に、nabeshimaと箔押しされているものも見つかり、なるほど大家の所蔵しておられた本だと分かります。

もう一口は、30年以上前に亡くなった著名な評論家の蔵書で、ある書店が今日まで塩漬けにしてきたものだそうです。日本関係の洋書を中心に約300冊ばかり。

こちらの方が筋は通っておりますが、そのほとんどは、古書として国内で手に入れたもののようです。資料として集められたものですから、状態にはあまり拘っておられなかったらしい。

購入されたあとでも、保存に気を使ったとは思えません。有体に言って、イタミのみられる本が多い。今見ると、何とももったいない気がします。

しかし、こうした本が我が国の古本屋の店頭に並んでいたということは、文化移入史の上で、興味深い事実です。

一体誰が招来したのか、と考えたとき、先の鍋島さんのような方々が思い浮かぶわけで、この二口、並べてみると、面白い目録になりそうな気がします。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

平日午前10時〜午後7時、土日祝日は午前10時から午後6時まで、毎日営業いたしております
Profile

河野書店

Archives