2013年12月16日

続・宝の持ち腐れ

毎日書きなぐっておりますと、つい言葉足らずの文章になっていることがあるようです。

ある方からご質問を受けて気が付いたのは、先日のISBNコードの話。『日本の古本屋』にはISBNが付いた本はまだ数%しかない、というくだりを、ISBNの付いた本を扱っている比率であると受け取られたようでした。

我が国の出版物にISBNが付けられるようになったのは1980年代からのことですから、さすがに昨今では、古書市場で流通する本も、半ば以上はコードが付いていると思われます。

同様に『日本の古本屋』に登録されている書籍に占める、1980年代以降の本の量も、どう少な目に見積もっても数%ということはありません。しかし、ではどの程度かとなると、見当が付きません。今度、機会があれば調べてもらうことにいたしましょう。

先日の数%というのは、詳しく申し上げるとこういうことです。

『日本の古本屋』に出品登録するのは各古書店ですが、その際、書名のほかに、どんな情報を付け加えるかは、それぞれの判断に任されています。

一覧表示される項目として用意されているのは、著者名、出版社、刊行年、冊数、解説。これらは書かなくても登録できますが、検索され、さらにお買い上げいただくためには、少しでも詳しく書こうとするのが心情でしょう。

このほかに、詳細画面に移ると表示される欄があり、ここには送料その他の細かな情報も記載できます。そしてここに、数か月前からISBN欄が加えられたのです。

RIMG0712もちろん表示されるためには、入力しておかなければなりません。その欄に入力された点数が、最近の調べで、まだ十数万点のレベル。それを、全体のデータ量である約600万点のうち、本来ISBNが付いている書籍だけに限って考えても、数%に過ぎないだろうと申し上げた次第です。

今のところ、このコードで検索はできません。できるようになれば登録する書店も増えるはず、とも申し上げました。それで何が便利になるかは、また別の話として。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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