2014年02月26日

何千人に一人

午後5時頃のこと。

二日間にわたった東京大学の入学試験が終わったらしく、店の前を同じような年恰好の若者が、三々五々といった感じで、通り過ぎて行きました。

数えたわけではありませんが、結構な数。と言っても100人を超えるかどうか、といったあたり。

RIMG0950そのうちの何人かは小店を覗き込んだり、あるいは表の雑貨に目をとめたりしましたが、いずれも立ち止まることなく歩き去り、じきに静寂が戻りました。

不思議なのは、ここを通って、どこへ向かおうとしているのかということ。渋谷まで歩こうというのでしょうか。

そう考えて、改めて小店の立地の弱点に思い至りました。

東大生が正門に直結した井の頭線に乗る場合は、初めから勘定外として、それ以外の方法でどこかに向かおうとする場合でも、わが店の前を通る必要は全くないのです。

今日、何千人が駒場で受験したのかは存じませんが、その中の100人そこそこ。率にすれば、数%の流れしか、こちらに向かわなかったことになります。

それもその多くは、あまりの混雑でやむを得ず迂回したくらいのことだったでしょう。数千人が一時に駅に殺到する、という事態は年に何度もありません。日頃はさらにその割合が低い筈です。

そんな中で、明らかに受験生と思われる一人が、文庫本を二冊、お買い上げくださいました。

歩留まりの低さを嘆いてばかりはおられません。いまどき、和辻を読もうかという奇特な若者です。

ぜひ合格して、再び小店を訪ねてもらいたいと、心から祈念いたしました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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