2014年04月23日

別の楽しみ方

岩城宏之さんのファンで、と申しましても音楽の方ではなく、文章のファンです。

指揮についてはTVで二度か三度か見た(聞いた?)くらいですから、ファンだのなんだのという資格もありません。

しかし著作については、比較的良く読んできた方だと思います。しばらく前にも『森のうた』(朝日新聞社 1987年)が入ってきて、久しぶりに読み返したと、そのことはこのブログでもご紹介いたしました。

今回は『棒ふり旅がらす』(朝日文庫 1986年)が手に入り、これはまだ読んでいなかったので、楽しく読ませていただきました。

とりわけ店主が好きなのは、面白うてやがて哀しい、親友山本直純についての、愛情に満ち溢れた文章です。

この本の中には、一度しか、それもチラリとしか登場しないのですが、ナオズミという名を見るだけで、なぜか店主はジンときてしまいます。

RIMG1169読んでいるうち、全く別のことに気が付きました。一章ごとの末尾に付されている数字についてです。

この本は『週刊朝日』の連載をまとめたもので、数字はその掲載号の日付だと分かりましたが、それが1982年1月から一年半にわたってのことでした。

当然ながら、途中で1983年の3月を通過します。つまり小店の開業の時です。

それでこの本を読むのに、別の楽しみが加わりました。日付を見ながら、その頃、自分は何をしていたのだろうかと思いを馳せるのです。

もちろん思い出せることはごく限られています。それでも店舗物件を探し、見つけ、開業に至るまでの何やかやが、おぼろげながら甦るような気がいたしました。

konoinfo at 19:39│Comments(0)TrackBack(0)

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