2014年04月26日
提携の意味するもの
利益率か、売上高かということで、ずいぶん昔、ある同業と他愛もない意見を交わしたことがあります。
原価率40%の本を100万円売るのと、70%の本を200万円売るのとでは、どちらも60万円の実入りであるが、古本屋にとってどちらが商売になるだろうか。
単純な比較で済まないことは、言うまでもありません。ただもう少し説明を加えれば、古本の世界では、平均すると価格の高い本ほど、仕入れ原価率が高くなる傾向があります。
つまりこの話は、安く手に入りやすい本を大量に扱うか、手に入れにくい高価な本を扱うかという、本屋の姿勢についての問題だったわけです。
まだBookOffもAmazonも、現れる前の話でした。
その当時、大抵の古本屋は、まず安い本で利益を上げながら、徐々に高い本も扱える力を蓄えていく、というのが、その目指す方向だったと思います。
もちろん、その過程で、自分の力や向き不向きに気づき、それぞれの商売のバランスを作り上げておりました。
その後の本を巡る状況の変化は、まずこの安い本で利益を上げるという前提を、古本屋から奪う方向に進みました。利益が出ないとまでは申しません。その利益をもとに、次のステージに進むというほどの蓄えが出来なくなったのです。
それは、手に入りやすい安価な本を大量に売るという、そのことだけを目的として完結するビジネスモデルが成立するようになったからでした。安い本でも、利益率を下げて数を捌くことで、売上を伸ばしていくという。
それを多店舗化という形で展開してみせたのが、BookOffに他なりません。
そのBookOffがYahooと提携するという話を聞き、新本ばかりか、古本大量販売のビジネスモデルも、すでにネットの世界に移っていたのだと、今更ながらに痛感いたしました。
原価率40%の本を100万円売るのと、70%の本を200万円売るのとでは、どちらも60万円の実入りであるが、古本屋にとってどちらが商売になるだろうか。
単純な比較で済まないことは、言うまでもありません。ただもう少し説明を加えれば、古本の世界では、平均すると価格の高い本ほど、仕入れ原価率が高くなる傾向があります。
つまりこの話は、安く手に入りやすい本を大量に扱うか、手に入れにくい高価な本を扱うかという、本屋の姿勢についての問題だったわけです。
まだBookOffもAmazonも、現れる前の話でした。
その当時、大抵の古本屋は、まず安い本で利益を上げながら、徐々に高い本も扱える力を蓄えていく、というのが、その目指す方向だったと思います。
もちろん、その過程で、自分の力や向き不向きに気づき、それぞれの商売のバランスを作り上げておりました。
その後の本を巡る状況の変化は、まずこの安い本で利益を上げるという前提を、古本屋から奪う方向に進みました。利益が出ないとまでは申しません。その利益をもとに、次のステージに進むというほどの蓄えが出来なくなったのです。
それは、手に入りやすい安価な本を大量に売るという、そのことだけを目的として完結するビジネスモデルが成立するようになったからでした。安い本でも、利益率を下げて数を捌くことで、売上を伸ばしていくという。
それを多店舗化という形で展開してみせたのが、BookOffに他なりません。

konoinfo at 18:30│Comments(0)│TrackBack(0)│
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