2014年06月12日

知らないことばかり

RIMG1362先週の明治古典会で、一本(複数冊を紐で束ねたものを、こう呼びます。この時は約20冊ほど)の洋書を落札しました。

最近、洋書会でも見かける機会が少なくなった、100年ほど前の本が多く含まれた口です。明古の大先輩が続けている、倉庫整理の口から出てきたものでした。

中で、初めから気になっていた一冊の本。そのタイトルページを見ると、Volume Six とあります。しかし表紙のほうには Book 1、背にも English Authors という書名と Hubbard という著者名のあいだに数字の1だけ。

いずれにせよ端本であることは間違いないのですが、この違いに頭をひねりました。

後見返しに鉛筆で、売価と仕入れ値の符丁らしきものと「烏水旧蔵」という覚え書の他に「六冊」という文字が書かれています。もとは6巻揃っていたのだろうかと思いました。

結論から申し上げれば、6巻本ではありません。目次をみると、この巻には6人の作家が取り上げられており、先輩は6編を合冊したものだと考えられたのでしょう。というのも、同じシリーズの1編と思われる薄い冊子が2冊、一緒にあったからです。

それぞれは
Little Journeys to Homes of Great Scientists:
Humboldt (April, 1905. Vol. XVI, No. 4),
Little Journeys to Homes of Great Lovers :
D. G. Rossetti and E. Siddal (July, 1906. Vol. XIX, No. 1)


どうやら数多い冊子をシリーズで出し、それを合本して出版したようです。それも編集し直して何度か。この時は、第6巻と第7巻が English Authors 、だから Book 1 なのでした。後に、全14巻として出版されているものでは、この巻立てが変わっています。

ところで、この著者が気になって Wikipedia を開き、興味深い人物であることを知りました。おそらく米出版史上では著名人。また一つ、自らの無知を悟らされた次第です。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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