2014年06月20日

蔵書目録

思いのほかの反響に、驚きました。前田愛旧蔵本についてです。

実名を出したことで、関心のある向きに拾われ易かったのかもしれません。ある同業から、一部で話題になったという話を聞きました。

今回は、ご本人が亡くなられて20年以上も経つことですし、特に差し障りもないだろうと考えて、お名前を出したのですが、似たようなケースは少なくありません。ただ、お名前は憚られることも多いのです。

たとえ名のある先生の蔵書でも、一冊一冊を取り上げれば、それが手沢本として意味を持つという例は、特に洋書の世界では、ごく稀です。

とはいえその総体、つまり総タイトルは、いわばご本人の「脳の写し」とでも云うべきものとして、とても興味深いものであることも確かです。

しかし、だからと言って蔵書を丸ごととっておくような余裕は、もとより小店にはありません。図書館などの機関ですら事情は同様でしょう。

せめて蔵書リストでも作れば良かっただろうかと思いますが、それは一書店の手に余ることです。

それで思い出すのは、由良君美先生の蔵書です。いまだにご処分されていないと思いますが、亡くなられてすぐ、処分を前提として、当時まだ研究生であった最後の由良ゼミ生数名が、奥様のご意向に従って蔵書目録を作成したことを知っております。

あの目録は、今、どこに残されているのでしょう。

もっともこちらの場合は、まだ本体が処分されずに残っているはずですので、その行く末の方が、RIMG1335先ず関心の的ですが。

しかし今となっては、市場に現れたとして、やはり潰さざるを得ない本が多くなっていることは、間違いありません。厳しい現実です。

konoinfo at 23:13│Comments(0)TrackBack(0)

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