2014年08月27日

万引き対策

お母さんが、小学中学年の男の子を連れて、表から声をかけられました。

「あの、すみません。この子が、友だちに取ってこいと言われたとかで、これを持ってきてしまったんです」

出て行った店主に差し出したのは、一個100円で表の箱に山盛りにしてある、ジャンクのミニカーです。

こういうことがあるだろうとは、予想していました。子どもが盗ることではなく、親御さんが謝りに来られることです。

「万引きは犯罪です」というポスターを東京都(警視庁でしたか)が作ったのは、もう何年前のことだったでしょうか。

そのきっかけとなる万引き防止協議会に出席したのは、前々回、理事を勤めた時ですから8年近く前のことになります。

都庁の高層階にある会議室で、当時の副知事が議長になって、物々しい会議を何回か開きました。

公安関係者は、重大犯罪への入り口になるとして、今後は重点的に対策を考えると言っていました。

その一つに、被害を届け出るとそれだけで一日が潰れてしまったような、従来の警察の対応を改善するというのがありました。

幸いなことに、小店ではこれまで警察沙汰にするような事件がありませんでしたから、過去がどうで、現在はどうだというようなご説明はできません。

それでも、万引きがなかったとは思っておりません。とりわけ表にジャンク雑貨を置くようになってからは、そういう機会を与えているのではないかと、いささか恐れるところはありました。

せめて、今回のような事態に、その子のためにもなる、一番良い対応を考えておかなければと思います。

お母さんが涙声で詫びられるのを聞きながら、改めてそう感じました。

konoinfo at 20:14│Comments(0)TrackBack(0)

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