2014年10月28日

高いか安いか

あまた届くジャンクFAXのなかに、「高過ぎる家賃を払っていませんか?」というものがありました。一度見て処分しましたから、うろ覚えですが、確か10年前と比べて下がっていないなら、それは払い過ぎ、というような文言でした。

家主との値下げ交渉を代行するというものです。完全成功報酬制とか。ただし終りの方に、月額家賃50万円以上の方ご相談ください、というような文があって、幸か不幸か、小店は対象外のようでした。

店主も以前、家主さんではなく仲介不動産屋さんに、少しくらいは何とかならないのかと、訊いてみたことがあります。あっさり一蹴されましたが。

その時、思ったのは、確かに一万円や二万円を拝み倒して下げてもらっても、小店の収支改善にさしたる効果はないということでした。といって3割4割値下げしてほしいという話では、通るとも思えません。

払いきれない時は、潔く辞めるしかないと、腹をくくりました。などというといかにも立派ですが、現実は青息吐息。下げてもらえるものなら、たとえ一万円でも、というのが本音です。

RIMG1684こんな話をいたしましたのは、もっか古書会館の即売展に携わる人たちのなかから、会場使用料、平たく言えば店賃の、値下げを要望する声が出始めているからです。

ご多聞に漏れず、古書会館の即売展でも、売り上げの低迷に苦しんでいます。毎週末、異なるグループ(同人)が出展するのですが、どの同人も、ほぼ似たような状況です。

値下げを望む気持ちは、初めに申しあげたような次第ですから、店主にも十分理解できます。しかしそれと同時に、値下げでは解決にならないだろう、とも思うのです。

また、古書会館は東京組合員共有の財産であり、一定の対価を支払うことによってそれを使用する権利を得ているのですから、その使用料が高いか安いかは、使用者の判断ではなく、組合員全体の判断すべきことになります。

問題は使用料の高さではなく、売り上げの不振のほうです。それをどう克服していくか。この点にこそ、皆で知恵を絞りたい――とこれは店主自身へ向けての言葉でもあります。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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