2014年11月01日

暗い土曜日

朝から雨が降ったりやんだり。強い降りにはならないものの、何となく外に出る意欲を削がれるような空模様。あるいはハロウィン疲れでしょうか。静かに三連休の初日が過ぎました。

ぽつりぽつりとご来店のお客様は、皆さんゆっくり店内をご覧になり、しかしそのまま出て行かれます。そんな具合で夕刻まで、レジを打つ機会がまるでありませんでした。

これはいよいよ開業30余年にして、記念すべき日を迎えることになるのかと、暗澹たる気分に覆われだした頃、300円の文庫本が一冊売れました。続いて数件。

結局、大記録達成は持ち越しとなりましたが、レジを締める必要さえなさそうな売り上げであることに変わりはありません。「読書週間」は、どこの世界の出来事でしょう。

話変わって、近く京都旅行に出かける末娘に、一度覗いてきてもらいたい店がありました。長く年賀状だけのやり取りを続けてきた、学生時代の友人が営む洋品店です。

店の名はうろ覚えですが、場所は良く知っています。前回京都へ行った折、店の前までたどり着いたものの、時間が早すぎて開店前。迷った挙句、帰途を急ぎ、そのまま引き返したという経緯がありました。

そこでGoogleMapを開き、地名を入れてズームアップ。ストリートビューに切り替えると、看板が見えます。それで店名を思い出すことができました。ホームページを持っていたはずです。検索をかけてみました。

現れたのは確かに、友人の店のホームページ。しかし、そこで目にした文言は、「10月31日をもって閉店」というものでした。何というタイミング。

20年続けたそうです。お定まりの感謝の言葉が書かれてありました。言葉にならない部分が、どれほどのものか察するに余りあります。

RIMG1672明るい話を一つ。「洋書まつり」初日(7日)の閉場(午後6時)後、古書会館7階の会議室で、寄川教授による「ヘーゲル自筆本」をめぐる特別講演が決まりました。詳しくは同ブログをご参照ください。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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