2014年12月14日

ソウテイ違い

数日前のこと。「ソウテイに関する本はありますか?」と、アラフォーのご婦人のお尋ねです。

てっきり装丁のことだと思って受け答えをしておりますと、どうも話がかみ合いません。やがて「息子がソウテイシになりたいと言っているんです」と言われたことで、ようやく気がつきました。

装蹄だったのです。馬の蹄を取り付ける装蹄師。そのご婦人が小店を訪れたのも、おそらく学校を訪ねての帰りだったのではないでしょうか。

小店から歩いて10分ほどのところにある駒場学園高校は、現在では男女共学の普通の私立高校ですが、その昔は、装蹄を学ぶためコースがあったと聞いたことがあります。

早速ネットで調べてみますと、その通り。1947年、旧陸軍医学校跡の現在地に「日本装蹄学校」を設立したのがその始まりと、記されておりました。

RIMG1785その後、曲折を経て1994年には、ついに装蹄畜産科は廃止されたとあります。

どこかで話に聴いて駒場学園を訪ねてみたものの、すでに廃止されていたと知り、帰りがけに見かけた本屋で、もしや参考書でもないかと、店を覗いてお尋ねになったのでしょう。

残念ながら、そのような本は在庫しておりません。馬に関する本全般に範囲を広げても、現在思い当たるものはありません。

20年以上前に短期間、馬具、馬術関連品を扱う店が、すぐ近所で店を開いていたことを思い出しました。その店は疾うにありませんが、そうした店にでも問い合わせるのが早道でしょうと、そのようにお伝えいたしました。

その際に、では何か馬に関する手に入りやすい本はないかと、重ねてのお尋ねがありましたので、即座にディック・フランシスをお勧めしたのです。

昨日またそのご婦人がお出でになり、Nゲージをお買い求めの後、「息子が喜んでました」とご報告いただいたのでした。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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