2014年12月21日

強欲とおこぼれ

目からウロコということがあります。今朝の朝日新聞に、どうしてエボラに特効薬がないかについて、書かれていました。

RIMG1802製薬会社が新薬開発に着手する条件は、長期に及ぶ安定した市場が望めることなので、先進国の豊かな患者が長く使い続ける生活習慣病が優先され、一時的にしか投薬されない急性感染症や、貧しい熱帯地方の病気の薬は開発が後回しにされがちだ。(ニュースの本棚「感染症と社会」武田徹)

マーシャ・エンジェル著『ビッグ・ファーマ』(篠原出版社)という本に、そうした巨大製薬会社の実態が描かれているそうです。

なるほど、治ってしまったら薬は要らない。それでは儲けにつながらない。そうしてみると生活習慣病の薬というのは、治すことを目的としているのではなく、使い続けてもらうことを狙いとしているのかもしれません。

強欲は外国の話だ、と済ませるわけには行かないでしょう。グローバル企業に国籍はありません。安倍さんが、トリクルダウンを期待しろというのは、こうした企業からのおこぼれを待てと言うことでしょうか。

少しでも大きな利を得る、ということを目的とせざるをえない巨大企業に、お裾分けなどということを期待できるのでしょうか。そもそも、おこぼれとか、お裾分けということでしか、資本主義経済は回って行かないのでしょうか。

おこぼれで思い出すのは、昔のサラリーマン映画です。宴会の席などが写されると、席を立って上座の人たちに、お酌して回る姿が描かれていました。

実際の宴席でも良く目にする光景ですが、あれは礼法からすると間違いだと聞いたことがあります。お下がりを受けるというのが本来の形であって、自分から目上に差し上げるものではない、ということだったと記憶しています。

中には、「おこぼれ頂戴」などと擦り寄って行く、より正当(?)な形もありましたが、いずれにせよ店主はやりたくないですね。そういうのを昔は、封建制の遺物などと言っておりました。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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